目が見えにくくなったり、涙が流れ落ちたり、まぶたが下がってきたりと目のトラブルはさまざまで、おひとりで、いくつもの目の悩みを抱えている方も多くいらっしゃると思います。なんでこんなに目で苦労するんだろうと思っている方も。

目は顔の真ん中に位置して表情をつくり、常にものを見るというなかで意識されている存在であり、ちょっとしたことでも鋭敏に感じてしまい気になる敏感な存在でもあります。目は小さいですが、ものを見るためにとても精緻な構造を持つ“宇宙空間”なのです。

その精緻な仕組みとは、ものを見るためにつくられた仕組みと目を守るためにつくられた仕組みに分けられます。ものを見る仕組みは、おおまかには光を網膜の中心である黄斑に集めてピントを合わせる仕組みと、光の映像シグナルを網膜で電気シグナルに変えて脳にまで伝える仕組みの2つからできています。
もう一つの目を守る仕組みとは、まぶたや涙の膜によって構成されるものです。まぶたや涙の膜は、水中から陸上に上がった動物たちが、乾きやすく、ゴミや虫などが入りやすい劣悪な陸上環境から、透明な組織である目を守るために進化したものです。網膜も脳の一部となる中枢神経ですが、ものを見るために頭蓋骨から出て身体の表面に近づきました。

ものを見るというたった1つのこの素晴らしい能力のために、精緻な仕組みが進化して今の我々があるのです。目のトラブルは、その裏返しであり、払わざるを得ない代償と言うこともできます。

今回は、目のトラブルの成り立ちを整理してお伝えし、もやもやした気持ちを払拭して、解決に向けた前向きな行動を取っていただく一助になればと思います。ぜひ参考にしてください。

見るための仕組みが不具合を起こす場合


目がものを見るための仕組みは、さらにふたつにわけることができます。
ひとつは、目に入る光を透明な組織である角膜、前房、水晶体、硝子体が100%通過させて、網膜の中心部である黄斑にピントを結ぶ仕組みです。もうひとつは、網膜に届いた光の情報を電気シグナルに変換して視神経を通じて脳へと届けて映像化する仕組みです。
まずは、目に入った光が網膜のある眼底に届かなくなるような事態はどうして起こるのか、ご説明しましょう。

光が眼底にうまく届かなくなる場合

目は唯一の透明な組織

目というのは、人体で唯一の透明な組織です。目が透明であるからこそ、光が網膜まで届いて、ものを見ることができます。

目はたくさんの組織で構成されていますが、そのなかで透明なのは角膜、前房、水晶体、硝子体の4つです。光が眼底に届かなくなる病気には、これら4つの組織のうちのどこかに問題が起きていると考えて、まず間違いありません。その代表的な例を紹介しましょう。

角膜に原因がある場合①ドライアイによる目のかすみ

涙の膜は角膜を守る大事な組織です。角膜を守っている涙の膜が壊れると、たちまち角膜が傷ついてしまいます。角膜が傷つくと、すりガラスを通してものを見ているようになり、目のかすみを感じるようになります。ドライアイの症状のひとつです。
ドライアイは涙の膜が壊れるという目を守る仕組みの不具合でもありますが(後でもう一度登場します)、ものを見る仕組みにも不具合をきたすとてもやっかいな病気です。
軽視してはいけませんので、症状が出たら市販の目薬だけに頼らず、眼科を受診して適切な治療を受けてください。

角膜に原因がある場合②角膜感染症

角膜に何らかの理由で傷がつくと、ウイルスや細菌などに感染しやすくなります。感染すると炎症を起こし、目の痛みや異物感、充血、腫れなどを引き起こします。また、角膜を白く濁らせて、視力低下をまねくこともあります。
感染症の種類には、何種類もの最近が原因になりうる細菌性角膜炎、カビ(真菌)が原因になる真菌性角膜炎、池や沼などに広く棲息するアカントアメーバが原因となるアカントアメーバ角膜炎、乳幼児に感染して体内に潜んでいるヘルペスウィルスが引き起こすヘルペス性角膜炎などがあります。
ヘルペス性角膜炎以外は、コンタクトレンズ使用者に発症することが多く、決められた取り扱いをせずにレンズを清潔に保てなかったことで感染することが多いです。
炎症で角膜が濁ると元に戻すことができませんし、場合によっては失明の危険もある病気ですので、自覚症状があったら早めに眼科を受診して正しい治療を行う必要があります。

角膜に原因がある場合③角膜内皮障害

角膜は5層の組織でできていますが、そのなかで最も内側にある角膜内皮という組織は、何らかの障害が発生して細胞が壊れると、周囲の細胞が穴埋めをすることで機能を維持します。新たに細胞を増やすことはでないため、内皮組織はどんどん薄くなっていきます。
障害が大きくなって細胞が少なくなると、むくみが起きて角膜が濁り、角膜の透明性が維持できなくなることがあります。これは水疱性角膜症といい、重症の場合は角膜移植の手術が必要になります。
原因はいくつかありますが、やはりコンタクトレンズのケアがうまくなかったり、感染症で組織が壊されたりすることで発症します。
症状が軽ければお薬だけでむくみを緩和させて経過を見守りますが、重症の場合は、先ほども申し上げたとおり角膜移植をする手術を施すこともあります。

水晶体に原因がある場合=白内障

白内障は、水晶体に濁りが生じる病気です。加齢とともに濁りが強くなる加齢性白内障がもっとも多く、80代ではほとんどの方が発症します。
水晶体に濁りが発生することで、ものがかすんで見えたり、目に入った光が拡散されたように乱反射してまぶしいと感じるようになります。ほかにも、ものがダブって見えるなどの症状があります。手術で治すことができるので、もし自覚症状があったらお近くの眼科に相談してみてください。

硝子体に原因がある場合=後部硝子体剥離

硝子体は加齢によって性質がゼリー状から液状に変わっていきます。その過程で組織が収縮し、眼底から剥がれてしまうことがあり、これを後部硝子体剥離といいます。
成分が変わって濁った部分が網膜に影を落として飛蚊症の症状が現れることがありますが、それだけでしたらただの老化現象として放っておいても大きな問題はありません。
問題があるのは、硝子体が眼底から離れるときに、網膜もくっついて引っ張ってしまう場合です。この場合、網膜が破れて網膜裂孔となり、ひどい場合は網膜剥離になることもあります。
後部硝子体剥離だけならいいのですが、場合によってはこうした眼病を併発することがありますので、必ず眼科で眼底の検査をして詳しい状態を調べるようにしてください。

ぶどう膜に原因がある場合=ぶどう膜炎

ぶどう膜とは、目のなかの虹彩と毛様体、脈絡膜の3つを合わせた組織のことで、眼球を覆っている膜のなかのひとつです。色がぶどうに似ていることから名づけられた組織です。
眼内に炎症を起こす代表的な組織ですので、かつてはぶどう膜炎のことを“眼内炎”と呼んでいました。ここに炎症が起こることで、透明な組織である前房や硝子体に透明でない炎症性の細胞が入り込んでしまい、飛蚊症の症状や目のかすみを引き起こします。
炎症の原因はさまざまですが、原因不明の多臓器疾患を起こす難病である、サルコイドーシスなどで、全身が免疫疾患となることで引き起こされことが多いです。

屈折や調節に原因がある場合=近視、遠視、乱視、老視

光がうまく眼底に届かない、という意味では、屈折異常である近視や遠視、乱視、そしてピント調節異常である老視も、ものを見る仕組みの不具合です。
ほとんどの場合、メガネやコンタクトレンズなどで矯正することで視力を出すことができますが、角膜の不正乱視は矯正が難しく、ハードコンタクトレンズによってのみ矯正することができます。

脳に上手く映像が伝えられない場合

目に光が入り、眼底にある網膜に届くと、網膜はその光が持つ情報を電気信号へと変換します。網膜によって変換された電気信号は、視神経を通って脳へと到達し、再び映像として再現されます。
そこで初めて、今見ているものが何なのかを私たちは識別できます。つまり、目に入った光が網膜上に届いたとしても、網膜や視神経に問題があってうまく脳に信号を送れなかったり、あるいは脳そのものに異常があって信号が持つ情報を認識できなければ、私たちはものを見ることができないのです。
ここでは、目に入った光が眼底に届いてから問題が起きる病気について、ご紹介していきます。

網膜に異常がある場合①網膜裂孔・網膜剥離

網膜の病気はたくさんありますが、まずは網膜が破れて孔(あな)があいてしまう網膜裂孔と、網膜裂孔から進行して起こりやすい網膜剥離について。
先ほども硝子体について述べたときに触れましたが、後部硝子体剥離によって、離れていく硝子体に引っ張られてしまって、孔があくのが網膜裂孔です。後部硝子体剥離は加齢で起こるため、網膜裂孔も50代で起こりやすくなります。
このとき、硝子体はゼリー状から液状に変性してしまっており、網膜にできた孔から裏側にその水が入り込んで、網膜を剥がしていってしまいます。こうして網膜剥離が進行します。
そのため、後部硝子体剥離の自覚症状である飛蚊症などがあったら、すぐに眼底を検査して、目の状態を詳しく知っておくことが大切になります。もし網膜裂孔が起きていても、そこで発見できれば治療はだいぶ楽になります。
しかし症状が進んで網膜剥離まで起きてしまっていたら、かなり大変な治療になります。

網膜に異常がある場合②加齢黄斑変性


網膜の中心にあり、視力の大部分を生み出す部分を黄斑といいます。この黄斑が加齢によってダメージを受けて、形状が変わってしまう病気を加齢黄斑変性といいます。ものの見え方が歪んだり、視界の中心部が暗くなったりする症状が出ます。
日本では比較的発症が少なかったのですが、欧米では成人の失明原因で1位となっており、近年では日本でも増加傾向にあり、失明原因の4位になっております。
加齢黄斑変性はさらに、加齢とともに網膜の組織が委縮する“委縮型”と、網膜の下にもろい新生血管ができるようになって、その新生血管から漏れ出た成分や血液が黄斑にダメージを与える“滲出型”にわけることができます。
委縮型は進行が遅く、すぐに視力がなくなることはありませんが、治療法がありません。滲出型は、新生血管の発生を抑える薬(抗VEGF薬)を注射したり、レーザーで新生血管を焼く光凝固術などで治療します。
黄斑にはほかにも、黄斑円孔や黄斑前膜などの病気が知られており、どれもものが歪んで見える変視症や、視力低下をまねきます。ものが歪んで見えるようなことがあったら、すぐに眼科を受診してください。

網膜に異常がある場合③糖尿病網膜症

糖尿病は合併症が怖い病気です。なかでも「糖尿病腎症」、「糖尿病神経障害」に加え、「糖尿病網膜症」は、健康に著しい悪影響を及ぼす糖尿病特有の3大合併症といわれ、糖尿病を発症してから10年ほどで起こりやすいため、注意が必要です。糖尿病網膜症は日本での失明原因第2位となっています。
どの合併症も、糖尿病によって毛細血管がつまりやすくなり、栄養や酸素が十分に行きわたらなくなることで、それを補おうともろくて弱い新生血管が大量に発生することで症状が引き起こされます。糖尿病網膜症は、目の中で新生血管が大量発生することで、網膜にダメージを与えてしまうのです。
治療は加齢黄斑変性の滲出型と同じく、レーザーによる光凝固や、抗VEGF薬を注射するなどして、新生血管をなくすことで症状を改善します。

視神経に異常がある場合①緑内障


緑内障は日本で失明原因の第1位となっている病気です。視神経がダメージを受けることで、徐々に視野が狭まって、やがてすべて見えなくなってしまいます。
視神経にダメージを与える原因は、眼圧であると考えられています。そのため、眼圧を高める原因をなくすことができれば、症状の進行を食い止めることができます。
しかし、緑内障の約7割は正常な眼圧で起きています。その場合でも、眼圧を下げることで症状の進行を抑えられることが多いため、治療は眼圧を下げるお薬を処方して、経過を観察する方法をとります。

視神経に異常がある場合②視神経症

視神経が何らかの理由でダメージを受け、視野欠損などの視覚障害が生じる病気です。原因が特定できることもありますが、特定できないことも多く、治療が難しい場合があります。
視野障害が起きて視神経症の可能性が考えられたら、磁気によって臓器や血管を撮影するMRIによる検査や、血液検査、髄液検査などを必要に応じて行います。視神経に栄養を運ぶ血管に問題があるのか、免疫機能に問題があるのか、視神経が脳につながる中枢神経ですので、原因を探るには多角的に検査をしていく必要があります。

脳に異常がある場合=脳梗塞・脳腫瘍など

脳梗塞や脳腫瘍などで、眼球への血流が滞ったり、視覚を司る脳の部位がダメージを受けて、視力が低下してしまうことがあります。視力の低下で眼科を受診したら、実は……という形で発見されることもあります。
命にかかわる重大な病気ですので、発見したらすみやかに脳神経外科を受診してください。

左右の目を協働させる筋肉や中心神経に異常がある場合

ものを見るとき、左右の目は一緒に動きます。ところが、目を動かす筋肉や、その筋肉を操る神経に異常があると、左右の目がうまく一緒に動かなくなります。
何かを見ようと集中していても左右の目の位置がズレてしまう症状を「斜視」、ボーっとしている場合にズレてしまう症状を「斜位」といいます。斜位の場合は、ものを見ようと集中していれば、左右の目が同じ方向を向くので視力の問題はそれほどありません。
しかし斜視になると、ものがダブって見える複視の症状が現れることがあります。手術で治療をすることもありますが、プリズムを入れたメガネで矯正することで視力を出す場合もあります。

ここまでは、ものを見る仕組みに不具合が出る病気についてご紹介しました。失明につながる深刻な病気も多く、少しでも自覚症状を感じることがあったら、速やかに眼科を受診していただきたいと思います。
では、次からは眼球を守る仕組みに不具合を起こす病気についてご紹介してまいりましょう。

眼球を守る仕組みに不具合を起こす場合


目は唯一の透明な組織です。透明でなければ、うまくものを見ることはできません。しかし生物が陸上に進出してから、目は多くの危険にさらされるようになりました。
細菌やウイルスなどの微生物、ゴミ、それに水分を奪って乾燥させていく空気などです。これらの危険から目の組織を守るために、涙の膜やまぶたなどが進化していきました。
こうした、眼球を守るための仕組みに不具合が生じると、すぐに視力が低下するわけではありませんが、強い不快感や痛みなどで日常生活を安心して過ごせなくなります。これから紹介するような病気の症状が出たらすぐにお近くの眼科を受診し、一日も早く正常な日常を取り戻すために、正しい治療を受けていただきたいと思います。

まぶたに異常がある場合=麦粒腫、眼瞼下垂など

麦粒腫は一般的に“ものもらい”と呼ばれている病気です。細菌感染によって、まぶたにできものができて、かゆみや痛みを生じます。治療は抗生物質などを処方しますが、症状によって膿を出すために切開することもあります。
まぶたにできるできものとしては、ほかにも霰粒腫(まぶたのマイボーム腺という部分が炎症を起こすことでできるできものです)があります。
また、まぶたの病気として眼瞼下垂や片側眼瞼痙攣など、まぶたが正常に開け閉めできなくなる病気があります。
どちらもまぶたを動かす筋肉をあやつる神経に異常があります。完全に治すことは難しいですが、ボツリヌス毒素を応用したお薬でまぶたを閉じる力を弱めることで、症状が緩和されます。

結膜に異常がある場合=アレルギー性結膜疾患、ウイルス性結膜炎など

白目の部分(強膜)を覆っている結膜は、眼球を守る膜のひとつです。外気と接する部分なので、外部からもたらされたものによる影響で問題が起こります。
そのうちのひとつ、アレルギー性結膜疾患は、アレルギーで起こる目の症状で、強いかゆみを生じます。ゴロゴロした異物感も生じます。治療には抗アレルギー薬を処方します。
ウイルス性結膜炎は、ウイルスによって結膜に炎症が起こる病気の総称です。アデノウイルスに感染することで起こる流行性角結膜炎(“はやり目”とも呼ばれます)などがあります。特効薬はありませんので、治療は炎症を抑えるお薬を処方しつつ、体内でウイルスに対抗する抗体ができるのを待ちます。

強膜に異常がある場合=強膜炎など

目を覆う白い乳白色の膜は、強膜といいます。硬くて丈夫な組織であり、病気になることも少ないのですが、まれに強い炎症が起こることがあります。この強膜炎は、関節リウマチなどの自己免疫疾患の患者に起きやすい病気ですが、半分は原因不明となっています。
目の奥にうずくような痛みが起きて、睡眠不足や食欲不振を引き起こすのが主な症状です。治療はお薬を処方することが主ですが、炎症が強すぎて孔があいてしまう穿孔のリスクがある場合は、手術を行うこともあります。

涙腺に異常がある場合=ドライアイ、特にシェーグレン症候群など

涙の膜は、目を保護している大事な組織です。この涙の分泌が少なくなったり、成分に異常が起きて乾燥しやすくなるなどして、十分に目を守れなくなってしまう状態をドライアイといいます。
原因はさまざまなものが考えられますが、加齢やコンタクトレンズの使用、喫煙などで涙の質が低下することで起こりやすくなります。また、特殊な自己免疫疾患であるシェーグレン症候群により、唾液や涙が分泌されなくなって強いドライアイになることがあります。
治療には、目薬を処方するほか、涙の出口の部分に涙点プラグという器具で栓をする方法もあります。いずれにせよ、目の乾燥を招くような生活習慣や環境を改めることで、症状の改善や予防にもつながります。

涙道に異常がある場合=涙道閉塞など

涙は涙腺で作られてから、上涙点という入り口から目に入り、下涙点という出口から再び体内に戻っていきます。体内に戻った涙は、涙小管、涙嚢という器官を通って、鼻に排出されます。これら、涙が通る器官を涙道といいますが、ここが閉塞してしまうことがあります。
そうすると、ドライアイとは逆に涙目になってしまいます。また、閉塞することで涙の流れが悪くなり、涙嚢に溜まった涙が細菌に感染して涙嚢炎が起こることもあります。治療には、涙道を拡張する手術が必要になります。

眼窩に異常がある場合=眼窩蜂窩織炎など

眼球が収まっている頭蓋骨のスペースを、眼窩と言います。この部分が細菌に感染して炎症を起こしてしまうことがあり、これを眼窩蜂窩織炎と言います。
症状は、腫れによって眼球が突出してしまったり、眼球運動の不具合、発熱などが起き、すぐに治療しないと視覚が損なわれることもあります。治療には、抗菌薬を使用します。腫れがひどく、治療に一刻を争うときは、外科手術によって膿を取り出すこともあります。

リスクヘッジは、眼科での検査がベスト

失明の可能性がある重いものから、かゆみが生じる程度の軽いものまで合わせると、目だけでも非常にたくさんの病気があるのです。
今回紹介しましたのは、目の病気の中のほんの一部に過ぎません。

目自体に問題がある場合はもちろんですが、身体というのは様々な箇所で繋がっていて、そのどこかに異常があると、視覚に異常が出る可能性があります。日頃からしっかりと目を労ることを心がけ、同時に生活習慣にも気を配りましょう。

これに加えて、定期的な眼科検診を受けることも、病気の早期発見にとっては大変有効です。ひっそりと身を潜めていて、ある日満を持したとばかりに突然現れ、失明までのカウントダウンを迫ってくる眼病もあります。
普通に生活をしているだけでは、ご自身でこれに気づくのは至難の技。最終的なリスクヘッジは、やはり眼科での精査に限ります。

まとめ

  • 目の病気は大きく分けると、ものを見る仕組みの不具合と、目を守る仕組みの不具合にわけることができる
  • ものを見る仕組みには、さらに網膜のある眼底に光をうまく届ける仕組みと、網膜に届いた光の情報を脳に正しく届ける仕組みの2つにわけることができる
  • 詳しい検査でようやく病気の正体がわかり、正しい治療法をとることができるので、何らかの症状が出たら眼科を受診して目の状態を詳しく調べるべきである

執筆者プロフィール

はんがい眼科院長 板谷正紀

京都大学眼科で網膜と緑内障の研究と臨床に従事。白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などを駆使する術者として技術練磨に勤む。埼玉医大眼科教授、日本眼科手術学会総会長、埼玉県眼科医会理事、埼玉腎・アイバンク専務理事などを歴任。

公式サイト

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